プリンターのインクカートリッジのひとつに「独立型」があります。
独立型は色ごとにカートリッジが分かれているインクで、カードリッジの本体価格が安くランニングコストを抑えられることがメリットです。
一方で目詰まりを起こしやすい傾向にあるなど、プリンターや印刷トラブルにつながるデメリットもあるため、購入前に対処法を理解しておくとよいでしょう。
本記事では独立型インクカートリッジの特徴やメリット・デメリット、トラブルを防ぐためのポイントを解説します。
独立型インクカートリッジとは
プリンターの独立型インクカートリッジとは、インクの色ごとにカートリッジが分かれているインクカートリッジのことです。
インクがなくなった際に、必要な色のカートリッジのみを交換すればよいため、余っているインクを無駄にすることがありません。
一方で、全色がまとまっている一体型の場合は、どれか1色でもインクがなくなってしまうとカートリッジを丸ごと交換する必要があります。
一体型のインクカートリッジについては「プリンターインクの一体型とは?独立型インクカートリッジとの違いやメリット・デメリットを紹介について」で解説していますので、あわせてお読みください。
独立型インクカートリッジのプリンターのメリット
独立型は、ランニングコストが抑えられることや、モデルの機能が充実していることがメリットです。
本章では3つのメリットを紹介しますので、まずは詳しい内容を見ていきましょう。
なくなった色のカートリッジのみ交換できる
独立型は、なくなった色のカートリッジのみを交換する仕様になっており、他の余っているインクを無駄にすることはありません。
そのため、一体型と比較してインク代を安く抑えられることがメリットです。印刷頻度が高く「ランニングコストを抑えたい」という方は、独立型のプリンターを選ぶとよいでしょう。
また、特定の色を多く使用する場合にも独立方を選択するのがおすすめです。
カートリッジの価格が安い
独立型インクは、プリンタ本体にプリントヘッドが搭載されているため、カートリッジ自体の価格も安い傾向にあります。
例としてキヤノンの一体型カートリッジと、エプソン・ブラザーの独立型カートリッジを比較し、以下の表にまとめました。
<一体型と独立型の価格比較表>
キヤノン(一体型)
BC-365+366 |
エプソン(独立型)
MUG-4CL |
ブラザー(独立型)
LC211-4PK |
|
価格 | 2,090円、2,310円 | 3,752円 | 4,345円 |
実際に比較してみると、一体型よりも独立型の方が安いことがわかります。
プリンターのインクが高い理由については、「プリンターインクはなぜ高いのか?理由やインクコストを抑える方法を紹介」にて解説していますので、あわせてご覧ください。
高品質な印刷が可能なモデルが多い
独立型には、6色独立タイプのプリンターのように、高品質な印刷が可能なプリンターが多い傾向にあります。
そのため、自分の用途にあったプリンターを見つけやすい点も独立型のメリットです。
独立型は、写真印刷を頻繁にする方や、印刷物の色合いにこだわりたい方にも向いています。
独立型インクカートリッジのプリンターのデメリット
独立型は価格やプリンターモデルの品質にメリットがある一方で、トラブルが起こる可能性があることがデメリットです。
プリントヘッドが故障してしまうと、最悪の場合プリンター自体を交換する必要があるため、定期的にメンテナンスを行いましょう。
本章では、独立型のデメリットを2つ解説します。
ヘッド目詰まりを起こしやすい
インクジェットプリンターは「プリントヘッド」から、インクを吹き出して印刷をします。
独立型インクカートリッジの場合、プリンター本体にプリントヘッドがついているため、定期的にクリーニングをしないとインクの目詰まりが発生しやすいです。
インクが目詰まりすると、印字不良などを引き起こしうまく印刷できません。
独立型を使用する場合には、定期的にヘッドクリーニングを行い、ヘッドのノズル部分のインク詰まりを防ぐ必要があります。
プリンターの寿命が短くなりやすい
独立型はプリントヘッドがプリンターについているため、定期的なクリーニングが行われていないと、一体型よりもプリンターの寿命が短くなりやすい点がデメリットです。
プリントヘッドに問題が発生した場合は修理が必要ですが、万が一の故障の際にはプリンターの買い替えが必要になります。
こういったトラブルを防ぐためにも、定期的にヘッドクリーニングやプリンターの清掃を行いましょう。
独立型インクカートリッジのプリンターを使うなら定期的なクリーニングを
独立型インクカートリッジは、色ごとにカートリッジが分かれており、カートリッジも低価格なためランニングコストを低く抑えられます。
ただし、プリントヘッドはプリンター本体に搭載されているため、目詰まりなどのトラブルを防ぐには定期的なメンテナンスが必要です。
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